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188☆ 塀の中

188☆ 塀の中

四月…

二男は、高等部三年生に進級した。

クラスも変わり、担任は 一年生の時の担任教師と、

他校から異動した教師の二人になった。

二男のことを、とても理解して下さる教師のお陰で、

二男は、毎日 楽しそうに元気よく登校していたのだった。





私は、介護職員初任者研修の講義が終了し、

二か所の施設体験実習を 残すだけになっていた。


最初に体験した施設は、高齢者デイサービス事業所であった。

朝10時に 高齢者をお迎えし、レクリエーションや体操などをして過ごし、

昼食や、入浴の介助をして、午後3時頃に お見送りをする…

と、いうものであった。


男性女性を問わず、気難しい人や、心を開かない人…

また、逆に、すぐに打ち解けて下さり、声をかけて下さる人…

いろいろな人たちとの関わりが、とても楽しく、

将来の自分の親の姿や、自分自身の姿を見るようで、

たった二日間ではあったが、とても貴重な体験をさせて頂いたのだった。




二か所目の施設は、希望して、知的障害者入所施設を実習させて頂いた。

都内の施設であったが、バス通りにある門から、

ずっと奥まった場所に位置していて、

やはり、いろいろな事を考慮しての事なのだろうと、

思わずにはいられなかった。


朝、登所すると、全体朝礼に参加して、自分の担当の仕事の確認や、

連絡事項の確認をする。

養護施設や通所施設も併設している大きな施設であった為、

職員の数も、桁違いの人数であった。


自分は、この中で 一体 何が出来ると言うのだろう。

初日から、無力の自分を感じながらの実習だった。


朝礼後は、利用者の部屋の掃除や片付けをして、

洗濯物をたたみ、各々の場所に収納する。


それが終わると、利用者の散歩に付き添う。

施設内の庭を、ぐるっと周るのであるが、

私のことなど、無視をして、どんどん先に行く利用者だったり、

一歩進むのに、ものすごく時間がかかる利用者だったり、

二男に比べて、言葉も少なく、介助が必要な利用者が多かった為、

どうしたら、受け入れてもらえるだろう…と、そんな事ばかりを考えていた。


幸い、こんな私でも、興味を持って 近づいて下さる利用者の方もいて、

感謝したのだった。


散歩から帰ると、昼食の配膳をして、全員で食事をする。

この時が、一番楽しそうに、みんな にこにこと笑っていた。


食後は、利用者たちは 部屋に戻り、静かに過ごしていたが、

この時間が、スタッフたちのミーティングの時間になっていた。

ミーティング中は、利用者たちは、スタッフルームには入れない。

ミーティング中 と書かれた札が入り口に貼ってあるので、

みんな、打ち合わせが終わるのを、まだかまだかと、

廊下で待っているのだった。


私は、この時間が、苦手であった。


スタッフは、全員、スタッフルームに入ってしまい、

時間が止まったように、すべての作業が中断したままだった。


スタッフの目が届かない中で、

もし、利用者に何か起きたら どうなるのだろう…

そんな不安を抱えながら、私ひとりだけが、動いているのだった。



納得できなかった。


たとえ、重要なミーティングであったとしても、

1時間半もの間、利用者を見守るスタッフが、

ひとりも 配置されていないというのは、どうだろう…。

何か、トラブルが起きたら、どうするのだろう…。

私は、二男が 入所施設に入った時の事を想像し、

とても不安になったのだった。



利用者は、おとなしい人が多かった。

手がかからない人たちだから…

何も、訴えがないから…

保護者の目がないから…

今までやってきて、問題は無かったかもしれない…

だが…

このままで 良いはずがない。


実習生と言う立場の私が、生意気に口を出す事ではなかったが、

最後の実習日の際、話の分かる責任者の一人に、

私の思いを話せた事は、良かったと思っている。



知的障害者入所施設…

いつかは、二男も お世話になるだろう。


障害者が、毎日、楽しく、元気に 笑って過ごせるように…

決して、塀の中が見えないような 閉ざされた場所であってはならない。

開かれた門でなければならないのだ。


施設や、スタッフの発展を 切に願うと共に、

障害者の安全を祈っていこうと、決意を新たにしたのだった。






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~ Comment ~

NoTitle

ご無沙汰しております
塀の中。細かなことは分からないこともあるかもですね。
実習生だから。保護者だからこそわかることも
あると思います。
一時間半は長いなって思いました。
誰か一人でも、パートの方でも
その間、危険がないか。だけでも
見てもらいたい。そう思います。
何も起こらなかったので、今まで大丈夫だったのでしょうね。
私も、以前の仕事で、自分たちは当たり前に
気が付かず使っていた言葉や、習慣を
新卒の職員や、実習生に質問されて
ハッとすることもありました。
意外に、習慣化していると
気が付かなかったりするのですよね。

我が家は義母の老人ホーム選び。
ちょっと同じことを思います。
一日だけ、体験宿泊できたり
夕食を、一度でも入所前に
食べたることができたら
もっと安心して預けられるのにな。って
思います。

介護職員の資格を取られたのですね。
すごい!次男さんのことを
考えられてのことでしょうか?
一緒にいれば、一番の理解者であることは
間違いないのですが、そうやって
資格を取ることで、見えなかったことが
見えたりするのでしょうね。
多方面から、知ることができますよね。
分かっていても、なかなか行動に移せない(>_<)
ことが多いような気がしますが
mioさんの行動力。すごいです!

くろくろ様 ♪

くろくろさん!こんばんは。
コメント ありがとうございました。
と〜っても、嬉しかったです!(*^^*)
こちらこそ、ご無沙汰しています。
お元気でしたか?

知的障害者施設は、とても大きな施設で、
スタッフも多勢いましたのに、なぜか、
ミーティングの時間は、全員が スタッフルームに
入ってしまい…とても不安に思いました。

入口に出してある 「 ミーティング中 」の札が、
冷たく感じられてなりませんでした。
誰もスタッフが見ていない この時間が、とても長く
思えました。
事故がないように…と、祈るような気持ちでした。

お義母様のホーム…良いところが見つかると良いですね。
1日体験や、食事体験ができると、安心ですね。

資格は 取得したものの、結局、娘の体調が悪くなったり、
二男の送迎があったりで、一度も働けないまま、
いまだに、資格を生かしきれていません。
ベッドメイキングなど、すっかり忘れてしまいました。
再研修を受けないと、もう 無理ですね。^^;
二男と同じ施設で働きたい…との夢は、儚く消えてしまいました。
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